１． 会社の設立経緯とその思いをお聞かせください。

2016年に人生や働き方について徹底的に考え抜いた結果、25年間所属した大好きな場所、リクルートからの「卒業」を初めて意識しました。
元々パラレルキャリアで働いてきたので、いろんなサードプレイスを持ちながら複数の仕事を同時進行に行ってきました。リクルートにいながら先に、株式会社morichを創業していましたので起業するというよりも独立するという感じが強くリクルートの看板を下ろしました。独立したからこそこれまで提唱してきた「パラレルキャリア」の考え方を自身で体現すべく更に邁進しました。
子どもたちが安心してチャレンジできる未来、そんな社会を創るため、「幸せの赤いもりち」が目指す姿は、「All Rounder Agent」として、かかわる人の人生に寄り添い、より輝ける舞台を共に見い出すのが株式会社morichのミッション。期待に応えるだけでなく、期待を超え、感動や感謝の域に辿り着くこと、目指すは、「困ったときのもりち」の究極の形、パラレルキャリアの生き方作り方をもっともっと広げていきたいと思っています。

２．どんな理念を大切にしているかを教えてください。

「転職エージェント業」を核にお客様、ご縁のあった皆様の「オールラウンダー(全方位)エージェント」として多様なソリューションマッチングを推進していくこと、そして採用（斡旋）だけでなく組織・人事に関することすべて、マルチにオールラウンダー(全方位)にソリューションしていくことを大切にしています。
全方位型で必要なシーンでタイムリーにソリューションすることが目指す姿です。

企業組織だけでなく、個人・ヒト一人ひとりに向き合い、まさに目の前の「困っていること」に対して徹底的に力を尽くしていくお応えしたいと思っています。

期待を超え感動や感謝の域に辿り着くことが真のソリューションであり、一社一社、お一人お一人とのご縁を大事に関係を育んでまいりたいと思っています。

３．素敵な会社のロゴマークですがこちらにはどのような想いを込めていますか？

会社のロゴには想いをつなげて、未来へ繋いでいく。赤い糸を用いて、ひとや組織に関わらず、ワクワクする社会をつくっていくための出会いをつくっていく信念と想いを込めています。

社名の「morich」という名前は森本千賀子の呼び名「morichi」と水路「channel」を掛け合わせた造語。「ひとや組織のあらゆる想いが正しく繋がり、新たな潮流があふれる社会を作り出していくための結節点になる」という森本の想いを込めて名付けられました。

Channelは昔、人類の活動が栄えた場所には必ず「水路」や「運河」と呼ばれる川がありました。それは生きるための水があることも然ることながら、物を通常よりも遠くへ運ぶことができたり、川の近くは養分・水分が豊富であるため農業が盛んに行なわれました。それを昔の人々は「channel」と呼びました。channelは人々の反映には欠かせないものでした。
マークが赤いのは「人の運命をつなぐ」という意味を表現したものです。channel(水路)は物をつなぎますが、モリチは人をつなぎます。みなさんにとっての「幸せの赤いモリチ」でありたい。そんな想いを込めたロゴマークです。

4．会社の事業内容、特徴を教えてください。

“想い”と“想い”をつなぐmorichのサービスは、キャリア・スキル・条件など目に見える条件だけでなく、クライアント・求職者の“価値観”が同じ方向に向いているかどうかを徹底的にこだわるのがmorich流です。 25年間で2,000人超の決断に寄り添った経験値を組み合わせ、人と人とのケミストリーを生み出します。

■転職支援サービス

形にこだわらない、morichのマッチング

「想い」と「想い」をつなげるmorichのマッチングに型はありません。想いを発する人や企業に新たな化学反応が生まれる。その相手は一つではありません。的確に組み合わせを変え、きっかけを創出するのがmorichのサービスです。

企業が抱える組織や人材に関わる経営課題に対し、事業拡大や体制の強化、内部管理体系の強化等に主眼を置きながら人が介在する価値ある仕事やその人がより輝ける場所とを繋ぎ、ご縁を紡いでいきます。

■コンサルティング事業

様々な企業を見てきた視点から組織、人事、採用に関する課題解決や事業・サービスの運営サポートまで企業の最適化を促すソリューションをご提供しています。

■ビジネスマッチング・エージェント事業

人材紹介にとどまらず経営を俯瞰して、企業の更なる成長に向けたソリューションをご提供しています。

■ビジネスパートナー・ビジネスアドバイザリー事業

外部ビジネスパートナーの立場でmorichiが全方位で支援し、企業の持つポテンシャルの底上げや新たな施策を展開するために必要な組織構築や人材採用のアドバイスなど、企業の推進力を後押ししていきます。

■メディア・講演

キャリアの作り方や人の育て方といった、多様な考えやビジョンを森本の知識と実体験を踏まえ、みなさんにお伝えしています。

5．今後のビジョンを教えてください。

基本的に転職エージェント業を生業に独立しようと思ったきっかけは、“一人でも多くの方に輝く姿を、舞台を一緒に導いていきたい”という思いで始めています。

今行なっている事業は継続し地道にコツコツ積み上げていきながら、現在行っている「社会人のキャリア支援」をもっと若い世代の小学生から大学生まで「キャリアについて考える機会」を与え、啓蒙していきたいと思っています。

転職が当たり前の今、決まった生き方ではなく様々な選択肢があり、子供たちが目指すキャリアのためにはどの学問が必要か、そのためにどこの大学で何を学ぶべきなのかを決め、目的意識を持って選択できるような人に成長していってほしいと思っています。

肩書きではなく、ビジョンを繋げることが最も重要であり、それを子供達に伝えていきたいです。

6．最後にこれから起業される方へのメッセージをお願いします。

私はリクルートの組織にいながら起業したのが最初です。

起業というとものすごく大きなハードルのように感じたけれど、やってみたら手間もかからず、大きな資産や資金が必要ではなかったので、起業すること自体はハードルが高くはないと感じています。

何より「やろう」という意思のみが必要なだけです。
やりたいことがあるのであれば、そのＷＩＬＬを実現するためにも、是非一歩踏み出してほしいと思っています。会社を創ったことによりその先に広がる出会いやご縁、人脈につながる、迷っているならぜひ起業してみてください。

今は一つの道で終わる人はいません。

そのきっかけとして副業やパラレルキャリアは絶対的におすすめしたいです。

いつ目の前の仕事がAIに変わるか分からない時代、今ある価値観が一変することもあります。だからこそもう一歩、人生の選択肢を増やすと思って起業をお勧めしたいです。

7．経歴、受賞歴、実績等を教えてください。

1970年生まれ。
故郷滋賀県で高校まで過ごす。獨協大学外国語学部英語学科卒。
1993年リクルート人材センター（現リクルートキャリア）に入社。
転職エージェントとして、大手からベンチャーまで幅広い企業に対する人材戦略コンサルティング、採用支援サポート全般を手がけ、主に経営幹部・管理職クラスを求めるさまざまな企業ニーズに応じて人材コーディネートに携わる。3万名超の転職希望者と接点を持ち、2,000名超の転職に携わる。1,000名を超える経営者のよき相談役として公私を通じてリレーションを深める。
累計売上実績は歴代トップ。入社1年目にして営業成績1位、全社MVPを受賞以来、全社MVP／グッドプラクティス賞／新規事業提案優秀賞など受賞歴は30回超。常にトップを走り続けるスーパー営業ウーマン。プライベートでは家族との時間を大事にする「妻」「母」の顔も持ち、「ビジネスパーソン」としての充実も含め“トライアングルハッピー＝パラレルキャリア”を大事にする。
2017年3月には株式会社morich設立、代表取締役として就任。25年在籍していたリクルートを2017年9月で卒業。同年10月に独立。
エグゼクティブ層の採用支援を中心に、転職・中途採用支援ではカバーしきれない企業の課題解決に向けたソリューションを幅広く提案、HRソリューションに限定せず外部パートナー企業とのアライアンス推進などのミッションを遂行し、活動領域も広げている。
また、ソーシャルインベストメントパートナーズ（SIP）理事、放課後NPOアフタースクール理事、その他社外取締役や顧問、アドバイザー、アンバサダーなど「複業＝パラレルキャリア」を意識した多様な働き方を自ら体現。
3rd Placeとして外部ミッションにも積極的に関わるなど、多方面に活躍の場を広げている。
本業（転職エージェント）を軸にオールラウンダーエージェントとしてTV、雑誌、新聞など各メディアを賑わしその傍ら全国の経営者や人事、自治体、教育機関など講演・セミナーで日々登壇している現代のスーパーウーマン。2男の母の顔ももち希望と期待あふれる未来を背中を通じて子供たちに伝えている。